また、君に会いたい

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また、君に会いたい

最後の日、それは必ずやって来る。 そう、別れは必ず来る。 遠慮も無く来る。 どんなに一緒に居たくても。 あの時、君は若かった。 色白の顔にほっぺだけを赤く染め 君は白い息を吐き出していた。 その白い息がふわふわと 天に昇り消えて行く。 まるで君の魂が天に溶け込む様に 消えて行く。 「明日、病院に行くの」 と、弱々しい声で君は僕に言ったね。 なのに僕は君の言葉を、深くは受け止め無かった。 あの時が生きている君の、最後の姿。 今も僕の目に焼きついている。 もっと長く側に居ればよかった。 どんなに悔やんでも今となっては、 虚しいだけ。 悲しいだけ。 もう一度、君に逢いたい。 会って、君と話がしたい。 50年経った今でも、君と会って話がしたい。
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