Scene01 そんな話

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「……どうしよう?」 那留が丹歌の方を見る。 「僕に言われても……  んー、ってか君学校には通わないの?」 丹歌の質問に那留が言う。 「お金がない」 即答だった。 「奨学金が出る学校もあるよ?  しかも指定された仕事をこなせば免除される形式」 広瀬の言葉に那留は首を傾げる。 「つまり仕事をすれば生活費も出つつお小遣いも稼げて学費も免除」 「うまい話には裏があるんじゃ……?」 「そこまできつい話じゃないよ。  月に一回以上のお仕事のお手伝いって感じ。  スライム退治からドラゴン退治まで幅広いよ。  まま。学校行くのなら紹介状出すよ。  那留くんの魔力なら丹歌くんと同じ学級になれると思う」 広瀬の言葉に那留は少しだけ考えたあと。 「おねがいします」 「あいよー」 広瀬は頷いた。 「ってなわけで今日は解散だね。  那留くんは宿はどうするつもり?」 「公園にテントでも張ろうかなと……」 宇野は驚く。 そして即答する。 「大阪城の夜は寒いよ?」 「そうなのですか?」 「あと勝手にテントを張ると捕まる……」 丹歌が速攻で答える。 「そうなのか……そうですよね」 「うん」 「まぁ、あれだ。  水さんの宿に泊まれば??  話ししてあげるよ」 丹歌の提案に那留は頷く。 「水さんが誰か知らないけど……  お願いできるかな?」 「うん」 丹歌は頷いた。
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