Scene01 そんな話

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Scene01 そんな話

――2023年12月31日 今日という日が終わろうとしている。 明日がはじまるということは2024年になる。 1999年12月31日。 神が現れた。 そしてその神が言った。 「我らはテオス。  滅びか恐怖か選べ」 人類は恐怖した。 そして、ノストラダムスの大予言の宣言通りに大魔王も現れた。 大魔王は自分の名をこう名乗った。 「我が名は魔王サタン。  神に滅ぼされる我らと取引きをするか……選べ」 サタンが求めた取引きとは良質の恐怖を提供することだった。 良質の恐怖を理解できないまま人々は神に滅ぼされるくらいなら魔王と取引をすることを選んだ。 そうして人々は魔力を手に入れた。 良質な恐怖を提供することを条件に…… 神の中には友好的な存在もいることを魔王に教えられた。 世界は、神と人と魔王が協力しテオスと戦うことになった。 嫌というほど聞かされるテレビのニュース。 新年はニュースのアナウンスからはじまる。 テオスから人々を守る存在。 それは騎士と呼ばれた。 最も古い騎士団ファルシオン。 少年はファルシオンに憧れ2024年1月4日に行われる入団試験を受けるべく大阪に来ていた。 少年の名前は、久留島(くるしま) 那留(なる)。 笑わない少年だ。
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