ラフソング

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ラフソング

ラブじゃない ラフがいい 恋の歌は ありすぎて群雄割拠がお似合い 出せば消化されて キュンすればキョトンと消滅 ラブソングじゃない ラフなソングがいい 愛しい人がいないから いとしい人がいないから 愛したい人がいないから 僕は 心を ぎゅゅと握りしめられてるよう だったら いったん 忘れて フラットに流れる あの曲を聞きたい 聞いて 心に 聞いて 音を フライング気味に 僕を どこかに連れてって ラブじゃない ラフがいい 恋の歌は 有り余りすぎる軍事費用のよう 流れて消えて ズキュンが萎んでいく ラブソングじゃない ラフなソングが良き 卑しくメロディが鳴く 等しくメロスが激怒する 愛しくエロスが矢を放つ 僕は 潰されてしまうありの感覚を体験する だけど だったら どうするか? プラットフォームに垂れる ラブソングに バッテンをつけまくる 『愛してる』『好きだよ』『大好き』 全て全て 描いてるやつは ちょび髭を生やして 囃し立てるように 歌を歌うんだ ラブじゃない ラフがいい 恋の歌は あまりものな薫風料理かな 流れて朽ちて ムズキュンが増殖する ラブソングじゃない ラフいソングが ラブじゃない ラフがいい 恋の歌は ありすぎて群雄割拠がお似合い 出せば消化されて キュンすればキョトンと消滅 ラブソングじゃない ラフなソングがいい そんな歌も 消える運命 いいじゃないか どうせ3年前に流行った ラブソングはもう古びているんだから だったら ラフなソングが1番だ 絶対に 絶対的に 絶体絶命でも いいんだよ いい感じなんだ
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