小説家になりました

1/1
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ

小説家になりました

次の日、ガバっと起きた。目覚ましより30分早かった。下に降りると、レックスが朝食を作っていた。もう、あの家族とはおサラバしたんだと思うと、安心した。私はおはようございます。レックスと声をかけた。彼もおはようございます美香さんと返事をしてくれた。早いですが朝食にしますか?と聞いてきた。お願いしますと答えた。席につく。しんのすけだ。またおかわりした。そして、行ってきますと言い、バスに乗った。いつも高校前1つで降りていたが、昨日、レックスが言った、高校前で降りる。すると、生活指導の先生がたくさんいた。私は、これが、良いことかな?と考えると、私の担任の佐藤先生が私を見てダッシュしてきた。岡田美香さん、至急、校長室まで行きなさいと言う。私は理由を聞いたら、わたしも分からないよと答えた。さっそく校長室に向かい、ドアを叩く。どなたですか?と校長先生が言ったので岡田美香ですと答えた。入りなさいと言うので入室した。綺麗な顔をした眼鏡をかけた女性が座っていた。彼女が言う。はじめまして!明るいトーンで言う。私はこういう者よと名刺を出してきた。エブリイの幹部の重茂聡美と言います。あなたが岡田美香ちゃんね?よろしく!!と言う。彼女は明るい人だった。私に何か用事あるんですか?と聞いた。すると重茂聡美さんは、書類を出してきた。内容は、私が応募した作品、お母さんに会いたい、という作品だ。重茂聡美さんがこの作品を担当していたらしい。この作品は、素晴らしいわ!!お母さんに会いたいと言う気持ちが特に良い!!わたしは泣いたわと言う。私の心を、正直に書いた作品だ。この作品、本として出さない?と聞いてきた。私は、はい?と返事した。この作品は売れるわ!!間違いないわ!!と言う。他の作品も読んだけど、どれも素晴らしいわ!と褒めてくれた。映画化にしてみせる!!と言う。これが良いことなんだと思った。私は、お願いしますと頼んだ。彼女は言う。あなたに会いたいためいろんな情報集めて、ご自宅まで行ったら、男を作って出ていったとお母さんに言われたから、学校調べてここまで来たのよ~?あのお母さんがモデルじゃないわよね?と聞いてきた。私は違います!!と答えた。やっぱりね!と言う。正式書類持ってきたからサイン頂戴!!と明るくしゃべる。何十枚もサインした。そしてあなたにはこの書類を渡すわ!!と書類たくさんもらった。次の作品書くとき、渡した名刺に電話して!!それか今交換しましょうと言う。電話番号交換した。LINEも登録した。彼女はニコニコしながら、東京に帰って、書籍化するようにするから待っててね~!!と言い出ていった。校長先生が、キミは優秀だ!!我が校の誇りです!!!!と大きな声で言う。校長室を出て、教室に戻ると、担任の佐藤先生が私の偉業を生徒達に言う。恥ずかしい。やめてくれと願う。HRも終わり、みなが寄ってきた。どんな作品なの?教えて?と普段、ボッチの私は、恥ずかしいからないしょですと小さな声で言う。私を虐めてきた女の子達が、私を呼び出す。お前、凄いじゃん!金が入ったら、わたし達に使うよな!?と脅してきた。私は勇気を出して言う。お断りです!!と大きな声で言う。彼女達はびっくりして、お前誰に言ってるんだよ!?と胸ぐらを掴む。私が目をつむると、うわ!!いってぇ!!という声がした。目を開けると、私が保護していたヘビが彼女達に噛みつく。痛かったらしい。そして足首に巻きつき、ギリギリと締め上げた。痛い!!痛い!!と彼女が叫ぶ。他の2人もヘビを離そうとするが、噛みつく。彼女達は手が腫れていた。2人は保健室に走って行く。足首に巻きついている娘には、まだまだ許さないと言わんばかりにギリギリ締め上げ、何度も噛みつく。彼女は泣きながら、止めて!!と悲鳴をあげる。彼女の悲鳴を聞けて満足したのか、ヘビは足首から離れた。彼女はわぁわぁと泣きながら、保健室まで行く。そして、小さなヘビが私に近づく。スリスリしてきた。私は小さなヘビにしゃべる。レックスなの?と。ヘビはコクンとお辞儀した。やっぱりだ!!私を守ってくれたのだ。私は嬉しくなって、レックスに話した。彼はしゃべらないが、話しを真剣に聞いてくれた。私はボッチじゃないと思うと涙がこぼれる。ポロポロと泣く。そんな私の顔を顔をペロペロ舐めてきた。私は泣くのをやめた。彼は優しいなと思った。後日なのだが、ヘビに噛まれた彼女達は酷い高熱を出し寝込んだらしい。虐めてくる娘は、いなくなった。
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!