あなたが好きです

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あなたが好きです

目を覚ます。身体が青臭い。妊娠みたいにお腹が膨らんでいた。そして、レックスが人の姿に戻っていた。彼は気を失っていた。ただしおしりから尻尾を出していた。私はレックスをたたき起こす。おはようと言うと彼はいつもの無表情でおはようございますと言う。昨日のこと覚えてる?と聞く。なにも思い出せないです。と言う。私は芽依ちゃんからもらった薬を話した。彼はなるほどと頷く。2度と使わないで下さいねと彼が言う。青臭い匂いが部屋中するので換気し、制服もクリーニングをした。お腹が膨らんでいたので、少し押してみた。コポッとドロドロしたのが溢れてきた。2人一緒にお風呂に入った。お互い裸見せ合ったが、まだ慣れない。お風呂が大きいのは、レックスの本来の姿用と分かった。私はレックスに、また、ヘビの姿になって欲しいなぁ~と頼んでみた。いいですよと答え、脱皮するみたいに背中からヘビから大蛇になった。2人で身体を洗った。私に流し込まれたお腹の精液を出す。すごい量だった。昨日の交尾にまだまだしたいのか、彼がピタッとくっつく。私もくっついた。レックス、また、セックスする?と聞いてみた。彼は頷く。そして、お風呂で、また、愛し合った。学校はズル休みした。ヘビ憑きとセックスすると、通常のセックスでは満足出来ないと彼が言っていたのを思い出す。それからは、毎日するのが日課になった。レックスは、誤魔化そうと両目に変化?の魔法をかけていたが、仕草で私は分かった。小さなレックスに薬を使うと、本来のレックスになる。私はそんな彼がもっと好きになった。レックスは無表情だが、行動は早い。すぐに私を助けてくれた。いろんな話しをしてくれた。特に神様同士の話だ。神様達や死神、天使や憑き者達の話しは、新作に出したいと思った。彼らはみな人間社会に溶け込んでいて、自覚している人もいれば、無自覚の人もいるらしい。大抵は自覚している。天国と地獄はあり、死んだ人間は大抵地獄行きで役所で手続きして、天国か地獄に送られるみたいだ。人間が書いた地獄は、現世とほとんど同じですと彼は私のベッドに寝込みながら言う。ヘビ憑きは、契約者には、逆らうことは出来ないそうだ。私は彼を縛っている。嫌だった。束縛は私望んでいない。私は彼が好きだった。レックスも同じらしい。美香さんが好きですとキスして言う。また、私はエッチがしたくなり、頼んでみた。レックスは性欲が強い。何度も私を求めてくれる。ほとんど毎日した。朝したり、夜も愛し合った。お母さんがいたら、報告したいなと彼に相談したら、会えますよ?という。生きていたお母さんに会えるなら会いたいと願う。彼はスマホを取り出し、何処かに電話する。しばらくして言う。明日、お母さんが入っているお墓に行きましょと言う。また、学校をサボる。次の日、お母さんのお墓に行った。小雨だった。レックスもついてきて、お寺に行った。母親のお墓に来るのは久しぶりだった。そして、彼が呪文を唱える。すると明るい光が現れ、人の形になった。生前のお母さんが具現化した。お母さん!?と言うと、美香ちゃん!!とあの頃と同じ呼び方だったので驚いた。私は泣いた。お母さんに抱きつく。お母さんは私の頭を撫でる。いろんなことを話した。泣きじゃくりながらしゃべる。お母さんは、私を慰める。嬉しかった。今、お母さんは天国で住んでると言う。レックスは、お母さんに美香さんを必ず幸せにしますと言う。お母さんは、娘をよろしくお願いしますと言い、お母さんは、レックスさんを愛しなさい。二人なら大丈夫よと言い、死んだらまた天国でお話ししましょうね?と言い、消えた。私はレックスにお礼の言葉を述べた。レックスは、無表情で、また会えますよと言う。やっぱり彼は優しい。そう感じた。
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