アンディとバンクシー

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アンディとバンクシー

時限式シュレッダー、で一躍誰も彼もが注視することになった、画家バンクシー。リアルなのに可愛らしいマウスはワタクシも好きです。可愛らしいんですもの。杜の都のエキナカアートイベントで実物を拝見いたしました。とはいえナンバーズシルクスクリーンです。 ワタクシはアンディ・ウォーホルが好きなのです。個人画廊で宇宙飛行士とパンダが鑑賞出来るとなれば治安に不安を覚えてもバスを駆使し単身で乗り込みます。当時の日本ではまだ見れなかった作品でした。アンディ・ウォーホルはワタクシにシルクスクリーンの素晴らしさを教えてくれたわ。日本人ですとヒロ・ヤマガタさんが有名でしょうか。富嶽三十六景だって版画。アンディ達は版を描いて色を指定するアーティスト。 マリリン・モンローのポップな色味のシルクスクリーン。アンディのマリリンと同じ色味のマリリン。ぽてりと開いた唇から覗く白い歯の描写が違うバンクシーのマリリン・モンローに、ワタクシは不快でなりません。それがバンクシーのメッセージの狙いなのかも。ワタクシは弱く強かなセクシュアルなレディ(マリリン・モンロー)を美しいと思うの。皮肉な口元のシニカル美女ではなくね。可愛らしいマウス。ペストコントロールの可愛らしいネズミを据えるバンクシーメッセージはワタクシには皮肉がかち過ぎてしまうわ。でも可愛らしさにうっかり騒めくのよ。皮肉屋より風刺の鋭い作風をやり過ごせるオトナになれないワタクシです。
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