トラピストバター

1/1
前へ
/221ページ
次へ

トラピストバター

北の大地の修道院と聞いてピンと来るかこないかはさておき、バター飴はご存知でしょう。 バター飴はワタクシの推す三大飴のひとつでございます。ワタクシの好きなバター飴がトラピスト教会の商品だったと知ったのはまさかのつい先日のテレビ番組でございました。そして大いに納得。お土産で貰ったり道の駅で見かけるバター飴のなんかこれじゃない感。バター飴に逸早く反応し喜ぶ父親は口に入れた後、あんまうまくねぇなぁの呟きは正しくでした。ワタクシはそんな父親に、でも北海道のバター飴だよと鼻息荒く返しておりました。恥じ入るわ。違ったのよ。違うの。ワタクシ達はトラピストのバター飴を求めていたの。叔父が祖母にお土産に買ってきていたバター飴が好きなの。思い出のバター飴の袋を握りしめ、青の目立つパッケージにこれだったんだわとにんまりします。昔は麻紐で袋の口がぐるぐるっと閉じられていたように記憶していますがまぁそれは時代というものです。んまい。 バター飴と一緒にバターも手に入れました。丸い缶に入っているバターは缶詰パッケージのプルタブの完全密閉でバターは薄紙に包まれてはおりません。開けた後クッキングシートを缶蓋の裏に挟んだワタクシは紙のひらひらにこれよコレと頷きます。懐かしさの演出ですのよ。うふ。幼い頃には手が出せなかった缶入りバターを我が物顔でスプーンでパクリと食べちゃいます。んまい。 祖母と叔父も口にできるよう仏前に供えに行こうかしら。父親はこれだったなぁってわかるかしらどうかしら。
/221ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15人が本棚に入れています
本棚に追加