二人の教員 居酒屋にて

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二人の教員 居酒屋にて

 他愛もない仕事の愚痴話である。  新卒から働き始めて教員二年目。  まだまだ仕事も十分に覚えていなくて下っ端気分が抜けきらないのに、求められる仕事量は莫大になり、重圧は一年目の頃とは比べ物にならない。  金曜日の夜には、大学時代の友人と仕事上の愚痴を肴にして夜更けまで飲むことが習慣になっていた。   「仕事してるとさ、なんて言うか、訳分かんないくらい理不尽な事ってあるよね」  三杯目のビールに唇をつけながら彼女は同意する。 「分かるわ」と空になったジョッキを机に置くと「『ぐぐまだ』とか、あいつめっちゃ理不尽な奴だったわ」と憤った。 「まだ『ぐぐまだ』のこと追っかけてんの?」と聞いたら、にやりと微笑を浮かべ「だって、あいつ面白いじゃん」と言った。        
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