11人が本棚に入れています
本棚に追加
パイオニア・スピリット
今年は、こちらの地方ではまだ梅雨入りしておらず、なかなかに遅れております。
その代わりに、ここ数日は30度越えの日々で一気に夏模様になってしまい、こんな事なら鬱陶しくても梅雨が来てほしいと思ってしまいます。
梅雨と言えば、カタツムリと紫陽花。
本日取り上げるのは、カタツムリとダンゴムシについてです。
詳細な描写はしない予定ですが、苦手な方は、回れ右が賢明です(笑)。
少しスペースを空けますね。
さてさて、カタツムリとダンゴムシ。
あまり共通点はなさそうな両者なのですが、この前ある共通点を見つけて思う所がありましたので、それを書きます。
カタツムリ。
何の仲間かご存じでしょうか?
「でんでんむし」というくらいだから昆虫の仲間のように思われがちですが、6本脚でないし、頭・胸・腹に分かれてないので昆虫ではないんですよ。
カタツムリは、陸に上がった巻き貝の仲間だそうです。あれ、貝なんですよ。私も調べて驚きました。
次に、ダンゴムシ。
こちらも「ムシ」がつくので、昆虫の仲間っぽいですが、足が多い(笑)ので、昆虫ではないんです。
ダンゴムシは、甲殻類の仲間。つまりはエビやカニの仲間です。
どちらも、元々は海にいたのになぜか陸に上がった生物、という共通点があります。
さて、一週間前ぐらいの雨上がり、家族で近所を散歩していたんです。
雨上がりにカタツムリが頻出する壁があり、子どもがそこを見に行きたいというもので、ぼちぼち歩いていました。
ふと見ると、1メートル程度高さのブロック塀の一番上のブロックに、4匹くらいのダンゴムシがくっ付いている。隣のブロックにも、同じようにダンゴムシがくっ付いている。なんで? と思いました。
ダンゴムシって、地面に生息しているはずで、なんでブロック塀を上る必要があるんだろう? と思いました。隣の地面に行こうとしてブロック塀を上っている? にしては、くっ付いて動かない。
あんまりにも疑問だったので、調べました。
ダンゴムシ、コンクリートを食べるそうです。あの外骨格を維持するため、殻のもととなるカルシウムを摂ろうとコンクリートを食べるんだそう。驚きました!
ちなみに、カタツムリも、あの殻の維持のためにコンクリートを食べます。
そのことに気がついたときに思ったのが、なんで彼らは海から陸を目指したんだろう? ということ。
海がもう生物が飽和状態になってしまっていて、仕方がなく陸に上ったのか。それとも、積極的に新天地としての陸を目指したのか。どちらとしても、陸はこの生物達にとって暮らしやすいとは言えないと思います。
カルシウム摂取にしても、海なら海水にも溶けているし、摂取しやすい。陸ならわざわざ探して摂らなきゃいけない。
そしてカタツムリは特に、水辺から離れてしまったので、乾燥と闘わなければいけない。
なにゆえに、君たちは困難な道を行くのか。
それこそ未知への探求心、パイオニアスピリットなのか。とまあ、カタツムリとダンゴムシを見て思ったところです。
更に言えば、陸上生活に適した肺を持っていながら、海へ帰ったクジラやイルカもまた、不思議だなぁと思います。
植物も風や動物を使って、ここじゃないどこかへ移動しようとしますし。
広い意味で、生物はみんなパイオニアスピリットを持っているのかなぁ、と思った次第です。
人間はどうなんでしょうかね? ちなみに私は、探求心の強い現状維持派です(笑)。
皆さまもどうぞ、雨上がり、コンクリートを食すカタツムリとダンゴムシを探してみてくださいませ!
ではこのあたりで。
2024年6月14日
最初のコメントを投稿しよう!