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書くということ
エブリスタに登録してから、色々な作者様の小説を読ませていただいた。
皆様、本当に文章が上手で、すっと読めてその小説世界に入り込むことができる。エッセイでは、くすっと笑えたり、感動したりと、文字だけでここまで豊かに表現できるんだなぁと、日々楽しく拝読している。
その中で感じたのは、作者の方々は、やはり、幼いころからその文才を発揮していたのだろうか? ということ。プロの小説家の方々には、若いころから活躍されている方もいる。
学齢期では、読書感想文や作文のコンクールで華々しい活躍をされていた方も多いのでは? と。
かく言う私は、それはそれは華々しい活躍で、毎年優秀作品に選ばれて文集に載ったり……したことはない。一度も。
幼年期から少年期・青年期まで、いわゆる学校に行っている間は、作文や読書感想文で華々しく表彰される事は皆無だった。それこそ、クラス単位での優秀作にすらならなかった。
だからという訳ではないが、作文は苦手だったし、読書感想文もできれば書きたくなかった。
ちなみに、学齢期で唯一、華々しく表彰されたのは、小学4年の夏休みの自由研究。住んでいた市の科学研究の優秀賞?を取った記憶がある。
研究題目は「川の流れと石の大きさ」。とある川の河口から源流までさかのぼり、河口、中流域、上流域、源流それぞれについて、川幅・流れの速さ・石の大きさのデータ・写真を取った。で、それぞれの流域の石・砂の実物も持ち帰り調べた。
と、こう書くと一見すごい研究のようだが、実際は調査が一日で終わる楽な研究だった。レポートのまとめは、ほぼ父親の口述筆記で、怒られつつ半泣きしながら書いた。
この優秀賞については、父親との二人三脚だったので、あまり自分が取ったという実感はなく、その時もらった文鎮も引っ越しの際に紛失してそれきりだ(重いし邪魔という理由で捨てたかもしれない……)。
閑話休題。
文章を書くのが嫌い・苦手だった私が、ではなぜこうやって書いているのか。
結局「書きたくなった」「文章で伝えたいことができた」というのが理由。
作文や読書感想文は、主には宿題や課題として出されて、書きたいとも思っていないのに、無理矢理に考えて書かないといけなかった。その嫌々っぷりが文章に滲み出ていて、読んでも面白いものではなかったんだろう。
自分が「書きたい」と思う事柄に関しては、どれだけでも言葉は出てくるし、書きたい内容も湧き出てくる。
そうして、せっかく書くなら読んで貰いたいと思うので、自然、文章にも気を配り、分かりやすく読みやすいように書こうという気になる。
今こうして書く機会・読んでいただける機会ができたので、のんびりでも、できる限り文章を磨いて、自分なりの文章・小説を書いていきたいと思う。
漱石が芥川に送った言葉のように、「たゞ牛のやうに図々しく進んで行く」こと、焦らず根気よく気長に進んでいくこと。
自分のペースで書き続けていきたいと思う。
というか、文章、ライトな「ですます調」が良いのか、↑のような書き方がいいのか、迷い中。内容によって書き分けるかも……。
図々しく迷走しています(笑)。
2024年1月2日
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