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かまいたちを捕まえろ
PCを操作していて、ふと見ると、左手の親指の付け根に見知らぬ切り傷ができていた。
そんな時は、『ああ、また【かまいたち】にやられた』と思う。
私は、大量の紙類を扱うことがある。
どんなに気を付けていても、紙を揃える時などに、紙の切り口に対して手を横にスライドさせてしまい、指先を切ってしまう。
紙で肌を切った経験がある方なら、分かってもらえると思う。紙で切った場合、傷口は浅いし、血はほとんど出ないのに、何故だかひどく痛い。ズキズキと痛む。
手指はどうしてもよく動かすため、その度に「痛っ」となるのが地味にうっとうしい。
でもまあ、これは自分でも、失敗したなぁと自覚している傷なので、まだいい。
どちらかというと、自分の知らないうちにできた傷の方が厄介だ。
何もした記憶がないのに傷があり、しかもうっとうしく痛む。
で、冒頭に書いた通り、【かまいたち】の登場となる。
部屋の隅のどこかに【かまいたち】が潜んでいて、こちらの隙を窺がっている。で、私の気が付かないうちに、さっとその鎌で切って、去っていく。
という妄想をして、ちょっとだけ留飲を下げる。【かまいたち】なら、仕方がないなぁ、と。
ちなみに、私の元に現れるのは、両前足が鎌で目がくりくりした可愛い【かまいたち】。尻尾も長いのがいい。
いつか捕まえて、そのモフモフを撫でまわしてやる、と思いながら傷を眺める。
ということを考えていたら、河川敷を散歩する私の目の前を、イタチが走り去った。可愛い。更に【かまいたち】を捕まえるという決心を強くした。
【かまいたち】、首尾よく捕まえることが出来たら、また報告します。
皆様のそばにも、【かまいたち】が現れましたら、どうぞお知らせ下さい。また、捕獲報告をお待ちしております(笑)。
2042年2月4日
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