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 わたしの自分勝手な生き方は、人の反感を買う。  これまでも、わたしのことを知って、わたしのもとを去る人は何人もいた。  むしろ、去らない人の方が稀だった。  だけど、そんなこと、わたしは全然気にならなかった。  一度きりしかない人生だ、自分の好きに生きて何が悪い。  わたしは自分が望むものを手に入れるのに努力を惜しまなかったし、大概のものは、それで手に入れることができた。  それは、何も恋愛のことだけではなく、進学も、大好きな演劇も、大学の研究も、就職もだ。  できるだけ人を傷つけたくはなかったけど、きっと、わたしのしたことで傷ついた人はたくさんいる。  そんな傲慢なわたしに、神は天罰を下したのだ。  それならば、わたしを殺せばよかったのに。  透ではなく、わたしを。  何で透を殺すんだよ。  あんなにも優しくて、あんなにも可愛そうな透を。
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