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「なんだか、朝からあたたかい気持ちになれましたねー」
泰然が目を細めて笑う。
「うん、人助けをすると気持ちがいいね」
警察官の修一が言った。
「人がおいしそうに食べているのを見るとごはんがすすむ。わたる、おかわり!」
泰然が空になった茶わんを差し出す。
わたるがキッチンに立つ間、石脇には七森親子と泰然の関係をきちんと話したのに、彼は三人に向かって「七森家」と言った。泰然も七森家のくくりでいいのだろうなと、わたるは思った。
「もう、調子がいいんだから」
わたるはやれやれと思いつつ、家族の茶碗をよそってあげる。
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