先の見えないトンネル

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ゆっくりと瞼を開けると、ベッドの上に居た。 渚さんが誰かと話している声がリビングから聞こえてくるから、きっと柴田先生が来たのだと思う。 何を話しているかは、ハッキリ分からない。 ベッドから出てリビングに行くのは、簡単だけど、私はそれをしなかった。 最初に警察に同業である石井さんがマークされた。 でも何故? 柴田先生と渚さんが解決出来ないのが、沙羅と美咲の件。 あれは自殺じゃないと分かったから、それを調べている。 柴田先生と渚さんの力を借りて。 なら、今柴田先生と渚が手伝わないと言えば警察側はどうするのだろう。 柴田先生と渚さんが、どこまで警察側に信頼されているかは知らないけど、柴田先生に見張りをつけても何も掴めない。 私だって沙羅と美咲は自殺だと思っていない。 何か決めてがあるはず。 沙羅と美咲を殺した犯人には、殺さなくてはいけない理由があったはず。
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