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生きる意味とは…?
「愛真、いつものをやらない?」
問い掛けられた言葉に『やらない』と答えるといつもの様に悪口が始まる。
「ちっ!ウチ等が誘ってやったのに、何あの態度。いつか殺されれば良いのに」
「だよね。本当、何様のつもりなんだか」
ワザと聞こえる様に言う。
だからと言って他人に興味がないから悲しいとは思わない。
ただ此処に来れば名前も聞いた事のない連中が集まっている。
誰かが居るだけで1人じゃないと思えるから不思議だ。
「君1人?」
ふいに問い掛けられた言葉に、聞こえない振りをすると右腕を掴まれた。
こんな事にいちいちビビっていたらこの場所には居られない。
だから思いっきり、右足で相手の左足を踏みつけてやった。
特に小指に意識して踏みつけてやったから、掴んでた手が緩んだ。
だからと言って逃げたりしない。
そんな事をすれば明日から追われる事になるし、2度と此処に来れなくなる。
「てめぇ、舐めてんのか?」
「ウザっ!」
パシン!
左頬を打たれたから睨んでやった。
するとワラワラと集まって来たのは、目の前に居る人の仲間なのだろうか?
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