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価値観をバージョンアップする
昨夜は恒例の、大学生時代の部活の同期の新年会で、別にそんなに調子に乗って飲まなかったのにお腹が壊れた穂祥です。
2学年下に、金沢市在住で、珠洲市(いきなりですが、この珠洲って何か、漢字も音も美しいと思います)に実家がある子がいます。「連絡取れてへん」「マジか!」と、飲み会の場で騒ぎになったのですが、2時間後に本人から電話がかかってきたのです。実家は全壊、お母様が怪我をされたそうですが、命に別状はないとのこと。ほっとすると同時に、我々は皆阪神淡路大震災を経験している(集まっていたメンバーの中には、かつて実家の母屋が全壊した者も)ので、「はあぁ~……」という空気になりました。如何ともし難いことですが、天災の多い国に住むというのは、なかなか神経を削られます。被災したかたはもちろん、その光景に心を痛めているかたにも、早く平穏な日が戻るよう祈るばかりです。
本日のお題ですが、最近身につまされることが多く、同期と飲んでいてこういう話にもなったから挙げてみたのですが、読み手さまの年齢によっては、ババアとは知ってたけど穂祥それどうよ、と感じられることもあるかと思いますので先回りしておこう。
私は団塊ジュニア、ロストジェネレーションと呼ばれる世代に属します。父はギリギリ高度経済成長期世代、母は団塊世代です。結論から言うと、セクハラ・パワハラが多いとされる団塊や、働かないと言われるバブル世代の行動や思考の癖を、よく知っています。しかし前の職場で大学生や若い主婦と接してきたからか、それってアカンやろと言う30代より下の世代の切なる思いもわかるので、これが結構辛いのです。
子育ての経験のあるかたは、お子さんの属するコミュニティで、「うちらの子どもの頃とは全然違う……」と肌で感じられると思います。ですから、割と新しい価値観の習得が早いと想像するのですが、私を含めてそういう機会の少ない人は、若い人の行動理念や価値観がなかなかわからないと思うのです。知ったとして、次の段階に移行するのも大変です。「そうか、それはもう世の中で通用しないのか!」と理性で納得しながらも、本能的な部分で「えーっ、ちょっとそれは行き過ぎなのでは?」と、うっすら反発めいたものを抱きます。
ひとつ例を挙げると、飲ミニケーションという言葉がありますが、殊更に会社の忘年会や新年会を拒否する人を見て、ちょっとくらいつき合えばいいのに、と感じます。もちろん、酔ってセクハラ・パワハラは論外です。学生時代、部活のコンパでは女子部員がOBに酌をしに行くのが当然でしたが、嫌なのである程度で逃げていました。酌だけで済まないですからキモ過ぎ。下級生男子がOBに捕まり、延々と無意味な説教と自慢話を聞かされることもしょっちゅうでした(現在こんな風習は絶滅しています)。
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