1.お土産の末路(ぱー3歳)

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1.お土産の末路(ぱー3歳)

バリ島へ出張に行ったパパが、お土産に、バロンという守り神のキーホルダーを買ってきた。 大人から見るとそれなりに可愛かったが、ぱーは、あまり気に入らなかったらしく、もらってしばらくは、机の上に置き去りになっていた。 しばらくして、 「パパの、おみやげのキーホルダー、ほいくえんの、おかばんに、つける」 と、突然言い出した。 つけてあげると、 「もっと、かわいくないの、ない?」 「ないけど…」 「でも、いっこやったら、ぱー、めだたへんから、いや」 確かに、みんな、通園カバンにじゃらじゃらキーホルダーをつけている。 「じゃあ、イルカさんとか、可愛いやつつけたら?」 「いや! かわいいの、つけていったら、みんな、ほしがるから」 「これは?」 「かわいくないから、いいねん」 パパの前では、言わないでね……
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