奇跡の子

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お城には、千年に一度だけ人魚の尾ひれを持った者が産まれるという伝承がある。 先祖を調べてみれば、人魚として産まれた者の記録は残っているが、王族&人魚と言う事で全てお金目当てで売りに出されてしまった。 ティアナも、そのうちの一人になり得るのだった。 人間の世界は戦争が多い。 この島も、いつか戦争に巻き込まれるんじゃないかと子供ながらに思ったティアナは島中を眺めながらこう言った。 『……分かりました、私の奇跡の力でこの国を守って差し上げましょう!』 こうして、人魚島はティアナの奇跡の力で守り続けられてきたのであった。
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