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「……ん……ぅっ……あ、あれ? 僕生きてる?」
「まぁっ……! 洋亮ちゃん! 洋亮ちゃん! あぁ、良かった、本当に良かった!」
なんと、ボロボロだった子供が元気に目を覚ましたのだ。
母親は感動して涙を流し、それを見ていた周りの召し使い達も驚きの声を上げていた。
“ティアナ様の力は本物だった!”
“ティアナ様は奇跡の人だ!”
たちまちそんな噂が国中に広がり、ティアナは一躍有名人に。
「ありがとうございます、本当にありがとうございます!」
(私の力が、役に立って良かった……)
泣きながら喜ぶ女性を見て、ティアナはもっと人の役に立ちたいと考えるようになった。
それが、自身の首を絞める事になるとは知らずに……
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