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「えっ、そんな事が出来るのですか!?」
叶うなら、ティアナはここから逃げ出したい。逃げ出して、またディランと思いっきり遊びたい。
そんな事を思う彼女からすれば、希望のある提案だった。
「私も人魚の端くれよ? 味方じゃなきゃおかしいじゃない? だけどその代わり、一つ条件があるわ」
「……条件、ですか」
その言葉に、ティアナはゴクリと唾を飲んだ。勿論助かるなら条件は飲み込むつもりだが、ニコがあまりにも真剣な表情をするので緊張感が走った。
「貴女、私のペットになりなさい」
それが、彼女がティアナを解放する条件だった。
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