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そうとも知らずに食べさせられ続けてきたティアナは、毎日それをエサに楽しく回遊していたのだが、ある日突然異常をきたしてしまう。
「この調子なら、いつディランに会っても大丈夫ね♪ぅっ!」
(な、何、これ!? 吐き気が、止まらない!?)
ティアナは急な吐き気に襲われたのだ。
更には腹痛、頭痛、高熱、更には動悸まで激しくなる。
ハァ、ハァ、と息を荒くしているティアナに、ニコは言った。
「あららぁ……可哀想に。やっぱり人を食べた人魚が生きていくには無理があったのね~」
「貴女っ、私に何を食べさせたの!?」
「え、人の肉だけど? まさか気付いてなかった訳~?」
彼女はせせら笑った。
追記で言うと、人魚には他種族の肉を消化出来る酵素がほとんどない。
なので、食べるなら最低でも一週間に一度・一口程度が限界なのだが、ニコはその他種族の肉を毎日三食食べさせてきた。
その結果が、これだ。
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