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序章
この世には、もう一つ世界があると言う。
隣り合わせの二つの世界。
それらは普段は目にも見えず干渉しないものの、空間の歪みから時々接点を持つことがあった。
その時、世界が混ざり合おうとするので、こちら側の神様は歪みに門を作り結界を張ったそうだ。
そして天へと帰る時、自身の使い達にこう言った。
「年が明けた一月一日。私の元へ来た十二番目までの者に新しい姿を授け、結界を守る主にしよう」
ーーそれが、今日干支と呼ばれる十二の一族の始まりである。
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