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なんとなく街を歩いてる・・なんて嘘だ
僕はきみを探している
僕の空っぽのポケットに
きみがくれる・・・
を・・・
ポケットに手を入れると
さっきもらった袋のリボンが指先に触れた
壁際に身を寄せて
そっとリボンをとく
リボンには可愛らしい綺麗なビーズが2つ
きみと・・・僕
中を覗くと
ハートのチョコ・・
甘いものが好きな母親に
いつだって譲ってきたチョコ・・
僕は背徳感に苛まれつつも
ひとつ・・
甘い・・
・・涙が・・・勝手に・・
思いがけずその甘さは僕の涙を誘導する
と、
「お!チョコじゃん」
・・・・・
「やば! ハート!?」
僕は声の方を見た
遠くにきみが見える
きみは笑っている
きみとチョコと・・そいつと・・
見つめ合う・・2人
僕は自分を恥じた
恥ずかしい
恥ずかしい
恥ずかしい
・・・・この感情は・・惨め?
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