彼は北海道に行くらしい

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 蒼白く輝くネオン、雑踏の中、ふと考える。  まさか東京で再会することになるとは思わなかった。東京なら可能性はあるかもしれないとどこかで期待する自分もいたが、すぐに無駄な期待は払拭される。  共通の知人はだいたいみな、違う高校へと進学して会うこともなくなっていた。だから今日まで彼の存在を忘れていた。いや、本当はときおり思い出してはいたが、高校生活に追われてあっという間に大学生にまでなっていた。  私は、今日という日を奇跡のように感じた。
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