エンギョドンティウム鉱石

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エンギョドンティウム鉱石

58bd6eb1-41f5-4254-8860-12229bd1d733  正式名称『えんぎょドうてぃウム鉱石』。  ある日パンツマン博士がトイレの中で発見した、人類がかつて見たことのない怪しい形をした石。  とても柔らかく、手のひらサイズであり、えもいわれぬ強烈な匂いを放つという。   助手「博士、これは?」 パンツマン「うん! これは……えんぎょドうてぃウム鉱石だよ! 間違いない!」 助手「えんぎょドうてぃウム……? どういうことですか?」 パンツマン「おそらく、宇宙人が地球を狙っているっていう宣戦布告の証だよ! すぐになさへ連絡だ!」 助手「なさ? ……あ、ああNA○Aですね! でも、大丈夫ですかね? こんなもの送りつけて……それこそ宣戦布告だと思われるんじゃ……」 パンツマン「何か文句あんのか?」 助手「い、いえ、なんでもありません! さっそく送ってきます!」  一週間後。 助手「パンツマン博士、大変です!」 パンツマン「どうした?」 助手「例の、えんぎょドうてぃウム鉱石なんですが……」 パンツマン「やっと届いたか。地球の危機を知ってなさは大慌てだったろ?」 助手「いや、あの……すみません。局員がえんぎょドうてぃウム鉱石とアレとを見間違えてトイレに流してしまったそうです……」 パンツマン「なんだってー⁉︎ なさの奴ら、何を考えてるんだーっ!」 パンツマン博士は再びトイレでえんぎょドうてぃウム鉱石を発見しようとしたが、あれほど形のいいえんぎょドうてぃウム鉱石は二度と手に入れることができなかった。 パンツマン「くそっ……世紀の大発見だったのに!」 助手「くそとか言っちゃダメですよ、博士……。あとその格好で外に出たりしちゃダメですよ。捕まりますからね」  こうして、人類の危機を知らせる貴重な鉱石はNASAの手違いによってこの世から消滅した。  消滅して良かったかもしれない、と助手が思ったことは秘密である。 (注)このページはなまぬるい企画:お題『エンギョドンティウム』出品用です。  この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件とは一切関係がありません。
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