あの日の「感情の腑分け」

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あの日の「感情の腑分け」

今日は1月4日。 あれから3日経って だいぶ心が落ち着いて考えるに あの時の私のショックと怒りを腑分けしてみると 1、私はあの指輪を モノとして欲しいと思ったことは 一回もないので そう言う意味では執着はなかったけど エイコさんに、毎回 『死んだらもらってね 大切にしてね』と言い続けられていたので それがあっけなくひっくり返された驚き 2、エイコ(いつのまにか呼び捨て)の 言葉を馬鹿みたいに信じて あれを三種の神器みたいに 護ってた自分の情けなさ (冷静に考えれば、アレの存在を エイコさんは毎回忘れてるわけで 三種の神器にしてたのはフジノン自身だった) 3、エイコさんは近隣記憶が壊れてる以上に 寝起きは特に 生まれ変わったかのように記憶をなくしている。 だから目に前に可愛い女の子がいて、 孫の嫁だと思い出して感動し 感情のコントロールができなくなったいつものクセ。 人の気を引きたくて派手な贈り物をしたり 荒唐無稽な嘘をついたり 泣いたりする演技がかった昔からの行動パターン。 これらが、また出た!という私の中のウンザリ感 4、お嫁ちゃんに対して 『オババはボケてるうえ、 指輪はそういうものなので返して欲しい』と言ったら 自分は悪者になるじゃないかと言うジレンマと悔しさ そうじゃなくとも以前 要らないと言ったアクセサリーの中の アメシストの指輪を お嫁ちゃんに一度あげると言ったのに 後からエイコに、やっぱりあげないと言われて それを伝えなきゃならなかったこともあった。 5、最悪なことに明日になったら、 あの指輪どこにやったの?と エイコ自身が騒ぎ出す恐れさえ、あると言う腹立たしさ。 6、結局エイコの思いつきのことばに 振り回されている自分の愚かさ これらが全て合わさって ゴチャゴチャになって もうどうしていいか、心のやりどころがなくなった。 ふじのんは感情が乱れたら 感情の嵐がさるまでは 何も言わないし、何も行動出来なくなる癖がある。 或いは、黙ってその場から去ってしまう。 何故なら 第一の理由は 感情的な行動は決して 自分の望む結果をもたらさないと 昔、いやと言うほど学んだから。 第二の理由は、 感情的な言動をする人が嫌いで そうなりたくないから、です。 けれどあの日 本当に血の気が引くほどの 感情の渦が、 どうにも出来ない。 コレからお客様も来るし 気持ちを立て直して 準備をしなければならないことがいっぱいあるから ここから離れることも、できない。 ピンチでした。
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