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義理の父の方も
老いがだいぶ進んだ。
元々、人見知りで
コミュニケーションが取りにくい人だが
こんにちはも
おめでとうも
無し。
皆に会えて嬉しいも
楽しいも無し。
大事に持ってきた
義理母の遺影をテーブルに置き
亡くなった年月を
無表情で宣言し
その後は誰とも会話もせず
黙々と料理を食べ
(それが、1番いっぱい食べた)
美味しいも
ごちそうさまも無しで
そのうち、無表情になってしまった。
だんだん
テーブルに座ってるのも
なんだか辛そうなので
敷いた布団に寝てもらった。
疲れたのか
或いは、体調が元々良くなかったか。
去年、
老人性のテンカンを発症したので
ハッキリとはわからないが
発作が起きていたようだ。
しばらくして
さよならも
ありがとうも言わないで
ぽんちゃんに送られて帰っていった。
ああ見えて
親父、嬉しかったんだよ
みんなに会えて
と、ぽんちゃんは言ってくれたけど
私の自己満足だったんじゃないか
と、だんだん不安になってきた。
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