とぶぞ!

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とぶぞ!

九瑠璃は家を出て駅の方にゆっくり歩き出す。 長の姿を見つけると小走りになって駆けて行く。 長は少し恥ずかしく思いつつ早足に変える。 「よぉウィンガーディアム」 「せめてレヴィオーサの方だろ」 「浮け!!この野郎!」 「そのノリやるならレヴィオーサまで続けて言いなさい!浮かないけど、、」 はははと九瑠璃が笑うので、長も合わせて笑う 「てかあれも読んでたんだね」 九瑠璃が笑いながら話す 「一度ぐらいは触れる作品じゃん」 「それもそうか。で今日はどこ行くの?」 「天気も良いし京浜公園なんてどうかな?」 「良いね!日向ぼっこしながらのんびりしたい」 「じゃあ行き先も決まったし、飲み食い出来る物でも買ってくか」 「結衣に家賃払うのまだだから、銀行も寄って良い?」 「おう。もちろん」 長は笑みを浮かべたまま九瑠璃を少しリードし、やっと同じ方向へ二人はぎこちない足並みで歩いていく。
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