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出会いがしら
2時前結衣は御茶ノ水駅に来ていた。
此処の改札が待ち合わせ場所である。
辺りを見回す私の視界に背の高い張王偉さんが派手な服で立って居るのが目に入る。
王偉さんはスマホに夢中で未だ気づいていない様だ。
後ろに回り込む私。
彼はいつも反応が良いのでついふざけてしまう。。
真後ろに立つ事に成功した私はギリギリ届く彼の目を塞ぎ「貴方が思う美しい女性を答えなさいと、声高に問いかける」
彼は目を隠された時に声をあげ、私の問いかけに答えた。
「巫女よりの服を着たイーヴァさん」と答えたのだった。
「そこは巫女で良かったんじゃないの」と相対した彼に即座に投げかける
彼は笑いながら「巫女の幻想は崩れたから、それぐらいじゃないと新鮮さが無いのよねー」
私はすぐさま「誰が壊したって言うのよ」と怒ってる風に問いかけてみる
「ある同級生らしいよ」可笑しな濁し方をし正にツッコミ待ちである
「それ明らかに私じゃないの?」
「明らかに九瑠璃ちゃんの友達だったと思う」
「だから私じゃん」
「いや九瑠璃ちゃんと一緒に住んでたかもしれない、、」
「つまり私ね。私なのね」
「あっ智留さん御到着のご様子だよ」
「話を逸らすな」
智留が遠くから笑いながら歩いて来ていた。
話せる位置まで近付くと、智留がふわりと話しかけてくる。
「おはよう。まずお茶でも飲む?」
いつも場を読まず放たれる彼の空気感はいつもその場の雰囲気を変える。
正にチルにするのである。智留だけに、、
「早速平和で良き事で、、こちとら宣戦布告の現場なんですよん」結衣は息を吐く様に対する。
「智留!!流石俺のチル!まずは駅前の喫茶店でお茶だな」
「張さんの智留ではないけど、結衣はそれで良い?」
「はいはい。そうしましょうねー。ちるなんちゃら売ってるかなぁ?」
「喫茶店では無いんじゃない?」
「まぁそうよ。ここは喫茶店にゴーウェイしましょう」
「セイイェーワンウェイ」張さんが調子良く連ねる。
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