1人が本棚に入れています
本棚に追加
「ほう、その幼なじみは勇敢なのだな!」
「そうですね...」
そういう美幸の表情は別に悪意のあるような発言では無いのだがなんだか比べられた気がして解せない。
突然美幸の腕輪が光出した。
「ん?伝令かな。美幸です。..................はい。.........はっ!直ぐに向かいます!」
何かあったんだろうか?
腕輪を目の前に話していた美幸の表情が曇り始めていた。恐らく今、どこかで大変なことになっていることだろう。
「まずいな......」
「何かあったんですか?」
美幸が龍鳳に背を向けて非常事態を受け止めている。恐る恐る聞いてみた。
「今、南の方で邪鬼と魑魅魍魎が現れ、鉢合わせた風紀委員たちが戦闘を開始したようだ」
風紀委員は邪鬼や怨霊たちの後処理部隊。依頼が来たからすぐさま風紀委員達が出動をしたのだが予想外のことに出くわしさらなる邪鬼の出現により襲われているそうだった。
つまり同級生の紅里須がいる可能性も否定はできない。
「ここからじゃ間に合わない......」
風紀委員も呪力を持っているが全員が陰陽師という訳では無い、持っている呪力銃もそこまで威力が高い訳では無い。
困り果てている美幸に龍鳳が駆け寄った。
「外に出て雲外鏡に運んでもらいましょ!そうすれば直ぐに向かうことが出来ます」
最初のコメントを投稿しよう!