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その瞬間美幸の右手から十文字槍が現れた。
「行きますよ白奈、龍鳳!」
「はっ!」
「了解!」
残された風紀委員たちを救うべく3人は駆け出した。いや、1人は飛んでるという表現が正しいが。
邪鬼たちが気づきこちらへ突っ込んでくる。
「白奈、頼みます」
「合点」
次の刹那、邪鬼たちが空中へ浮かんだ。
「抜刀……祓い給え!」
白奈の抜刀が邪鬼たちを祓うことに成功。道は切り開いた。
「凄い……」
私はただ見ているだけ。私にも入学条件の下呪力を上げて術式も学んだ。
呪力銃の音が聞こえる。目標はすぐそこだが邪鬼たちが輪のように風紀委員を囲んでいる。
近づく私たちを邪鬼は気づき突っ込んできた。
「龍鳳、白奈。私が突っ込む。援護を頼みます!」
「はっ!」
「合点」
私もなにか役に立たなきゃ。
「……〜〜〜〜………〜〜っ!!」
龍鳳の両サイドから魔法陣が無数に現れ、弾幕が放たれた。目の前で突っ込む美幸を避け邪鬼たちを貫く。
「はっ!」
美幸も十文字槍を振り回し一切の接触を許さなかった。
やがて目標地点に近づき高く飛んだ。
「十文字……燃やし尽くせ!!!」
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