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第2話 彼女の名は
入学式の次の日が休日で本当に良かった。先日の邪鬼との戦いで体力もメンタルも削れてもうヘトヘト。今学校内の寮で過ごしているんだけど……。
「はいこれでチェックメイト」
「ああああああーーーー!!!!」
「これで私の全勝無敗。龍鳳さんの負け」
「もう!ズルすぎるよさとりさん」
「なんのなんの。心を読まなくたってあなたの表情が分かりやすくてよ」
「もう1回!!!」
私以外の部屋の住人はみんな外泊して家に帰ってしまった。ひとりぼっちで暇しているところに悟り妖怪が来てトランプゲームを誘ってくれたのだけど、この妖怪とトランプなんてろくなこと無かった。
全部心を読まれるから。
結局この後ハンデを貰ってもさとりに勝つ予感がせずトランプを私から強制的に終わらせた。
「さて〜、そろそろ私は戻りますね〜」
「え〜、もう行ってしまうの?」
「私とて式、誰かに使えていますのでそれでは」
奇妙な文字と黒い霧に包まれてさとりはきえてしまった。自分以外の音は外の鳥の歌声のみ。
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