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それを遮る音は龍鳳のお腹からだった。
「うぅ。お腹減った〜」
気づけば12時を回っていた。冷蔵庫の中を漁るが何も入っておらず「先輩たち料理しない人かな?」と独り言こぼした。
仕方なく私服に着替え歩いて5分のバス停へ向かうのだが。
「運行…………休止……?」
そこには堂々とバスが通ってないことを示す看板が龍鳳の視界に写す。
聞けば舞桜陰陽学校付近の生徒はほぼ雲外鏡を使用するためバスはあまり通ってないそう。
龍鳳は先程断った鏡海を少々恨んだ。
「うーわ。ここから近いの歩いて1時間じゃん………」
素直にコンビニ食で我慢しようかと思ったが昨日の戦闘でいつ死ぬかわからん状況を思い知り意地でも行くことに決めた。
歩いていく中視界に気になるものが見えた。それに近づいてしゃがんで優しく触れた。
「わっ!もふもふ〜。可愛いね〜〜どこから来たの?」
1匹の白く青色の紋様がついた狐が歩いていた。一瞬犬と勘違いする大きさだったが正真正銘白狐だ。
「大人しい、いい子だね〜。飼い主さんはきっと躾がしっかりしているんだね」
顎の下も触ってみるが全く嫌がる気配もなくなんだか、ドヤ顔しているようなまるで
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