第2話 彼女の名は

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視線を戻そうとした瞬間 「こんにちわ」 「ふぁっ!?!?!?!?!?」 白髪美人の人が目の前の席に座り込んだ。 「驚かせちゃってごめんね。私の名は美晴(みはる)最近ここに来たばっかりでね、よろしくね」 「はっ、はい!私は衣笠龍鳳です」 お互い握手の手を差し伸べた。美人なお姉さんの手は少女である私にとっては羨ましかった。 (それにしてもその容姿で"我"……って珍しいな。京都とかその辺の人かな?) 「龍鳳……いい名前ね」 どこか聞き覚えでもあるのでは無いかと馴染みのある口調で褒めた。 私は緊張で手が動かず美晴さんの目を合わすことも 「美晴さんは……いま、ご年齢は何歳ですか?」 ───あれ、私、普通に話している? 青く透き通った美しい瞳の美晴と目を合わせて質問できている自分に驚いている。不思議とこの人の目は安心出来る気がする。 「何歳に見えるかな?」 妖艶な笑みで問いかける。 「23歳……ですか?」 年齢を答えたら「ほう?」という表情が浮かんだ。 もしかするともうちょっと若かったりして?女性の年齢を答える時は思った年齢の5年引かないと失礼らしい。
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