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「滝夜叉姫、それは軽率な発言では」
「わかっておる。彼奴等には悪い言い方だがしかし陰陽師が来るまでの時間稼ぎでしかなかろう?現に下位の邪鬼くらいしか祓うことが出来ずそれ以上の邪鬼は足止めくらいしか能力はない。銃の性能の話ではなく彼奴等の問題なのじゃ」
「滝夜叉殿の言う通り、彼ら彼女ら風紀委員は陰陽師の適性のないものがどうしても入る場所、しかし邪霧や邪鬼の出現を見張り天照様と月読様の見守る時間帯とて重要な役割です」
「難しい話ですね。風紀委員たちはもちろん体力や精神を錬成させているのだが呪力をあげる訓練となるとやはり限界が」
とはいえ風紀委員から陰陽師へと逆転した人物はゼロではない。だが風紀委員とは適性のなかった一般の人間とほぼ同じなのだ。限界が来てしまうと呪力に蝕まれ自身の精神を傷つけることになるのが事実。
「むう、現世の人間はどうも弱いのお」
「鬼一殿、誰もが超人だと思うことが愚かなのでは」
「何を言う武尊殿。現に彼奴等は自身の鍛錬に励んでいる様子はあまり見受けられん」
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