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「じゃの〜鬼一。カガクとやらが発展したおかげでずっと同じ場所から動かず、四角い光る鏡と向き合っておろう」
呆れた顔で滝夜叉姫が言う。
「皆方そうは言わずに、確かになんの目的もなく時を流すのは価値が見いだせない。だが脅かす邪教と邪鬼がいつ襲いかかり、百鬼夜行の復活が脅かされる今、彼奴等なりの充実した時間では無いですか?」
元の元凶を辿りながらかぐや姫は言う。
「だからこそ我々が立ち上がらなくてどうするんです!!」
「びっくりした………」
「鈴鹿殿、無言なのは構わないですが突然大声を出すのは遠慮願いたい」
突然の声に注意をする夏蝶。
ビクッと肩をあげてしまったかぐや姫。
熱い弁を述べた者の名は鈴鹿御前。鬼と戦い口説いた女。
「失礼。しかし陰陽師たちの人員も確保しなければならない」
「ええ。気づいてる者も見て欲しい」
するとかぐや姫は手や、指で結界を作り1つの表を術を見せた。
「これまで邪霧の発生頻度が高くなっているのはご存知ね」
今月始まって早1週間に1件が出現。先月は10件に及ぶ邪霧が現れ1部混乱を生じてしまった。
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