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「グオオオオオオオオ」
振り返ると大型の邪鬼が出現した。私を視認した瞬間に大型の拳が振り下ろされた。
「きゃぁぁっ!!」
咄嗟の判断で飛び避けることに成功したが、飛んできた破片により軽傷を負った。
「急急如律令!!!」
左右に陰陽陣を展開させ青色の陰陽砲を4つ放った。大きな図体の邪鬼には無論直撃した。さらに私は弾幕攻撃を展開し邪鬼に放ちまくった。
「効いてる気がしない…ッ!?!?きゃあっ!!!」
突然怪しい琵琶の音と共に背後から赤黒い砲と弾幕が飛んできた。気づくのが遅くその場で結界を出現させるがほぼ直撃して吹き飛ばされてしまった。
「う…うぐ…」
体全身が痛い…。
大型の邪鬼を見ると傷がついていない気がしてきた。こんなところで誰も助けを呼ぶ術などなかった。
また不気味な琵琶の音が鳴り響いた。その音と共に私の体が宙を浮き大型邪鬼の目の前に連れ出された。
「う……うぅ……なに……する…の」
掠れた声で問う。
うっすら視界に写っている、邪鬼の上に誰かが操っているのを。
「これはこれは新米陰陽師だったか」
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