第1話 陰陽師になったらしい

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第1話 陰陽師になったらしい

「帰るよ!」 「うおっ!!びっくりした」 机の下から急にぬっと出てきた龍鳳に後ろから転けそうになった蓮。 だがそこにいた一反木綿のおかげで転ばずにすんだ。 「あ、ありがとう一反木綿」 感謝すると一反木綿は人型に変身した。 「いえいえ〜、通りかかっただけです〜ではでは〜」 そう言うと一反木綿は再びいつもの姿に戻り窓からヒラヒラと飛び去った。 「あぁ、一反木綿の背中に乗せてってもらえば良かったのに」 「お前はどんだけ早く帰りたいんだ」 「帰ってゲームしたいの!!忍者の!!」 「ほう、ゲームよりも忍者科の人間に教わって身につける方が楽しいと思うけど?」 「むぅ!わざわざ実際に忍者になるよりゲームだけで十分!あーもう!鏡海さーん!」 すると龍鳳は二本指を立て振りかざすと雲をまとった鏡が現れた。 「お呼びですか?龍鳳様〜」 その鏡から白髪の少女が現れた。彼女は妖怪、雲外鏡と呼ばれる妖怪。愛称として少女の名は鏡海(きょうか)と呼んでいる。他にも同じ雲外鏡の種族はいるそう。
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