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と思っていたのだが。
「あれ?ここどこ?」
見たことの無い部屋だった。私が今視認できているのは小さな台所がありテーブルがありその奥の部屋へ進むと4人座れて4人の机があり4人のベッドが存在している。テレビもあって娯楽は一応...
「って、そんなこと考えてる場合じゃない!」
明らかに自分の家じゃないところに送り込まれた龍鳳は再度指を立てて振りかざす。
「あれ、鏡海さん?」
もう一度...もう一度。
出てこない、というか何故かこの部屋にいると呪力の反応が全くなくて結界が現れない。
「な、なんで!!?この部屋なにかおかしい!?」
「おかしい訳ではないですよ」
奥の寝室から声が聞こえた。リビングの電気の光により徐々に姿が現れる。ショートヘアーにおでこには鉢巻をしていて、赤色の陰陽制服...いや、侍に近い制服をして赤色のニーハイを履いている龍鳳(170)より背が高い
人物がこちらへ向かってきた。
「えっと、あなたは?」
龍鳳はその少女を見て警戒した。その少女の周りに強者の雰囲気が溢れていたからだ。
「申し遅れました。私の名は真田美幸侍陰陽科3学年の者です」
胸に手を当てて自己紹介をし非常に丁寧なお辞儀をした。
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