第1話 陰陽師になったらしい

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「あ、あの!先程の稲という人は何者でしょう?」 白色の陰陽制服を着ている長いポニーテールの姿の少女がさっきいたのを覚えている。 もちろん初めて見る顔で気になっていた。彼女もまた闘争心の雰囲気が漂っていた。 「ああ、先程のものは小松川稲(こまつがわいな)。彼女も侍陰陽科の人間なのだが私の後輩で2学年。一応龍鳳の先輩ではある」 「なるほど、この部屋とは別室の人だったんですね。残りの人間は」 「そうだな。多分自主鍛錬に励んでいるんじゃないかな?入学式なのに早々張り切っていますね、ははは」 今いるこの部屋の住民は衣笠龍鳳と真田美幸。 3人目は忍者陰陽科の紅葉、4人目は同じ1年生だが風紀委員の紅里須(くりす)という人間がいるのだが。 「ああそうだ、風紀委員や普通陰陽科以外の人間はほとんど幼少や中等部からの経験が多くてですね、紅里須とやらは恐らく任務に出かけている」 聞けば入学だろうが依頼や討伐任務が出れば駆り出される場合があるそう。そのため風紀委員の紅里須は恐らく任務に行っている。 「龍鳳は邪鬼は祓ったことはありますか?」 「いえ、ほとんどないです。ていうのもほとんどその...幼なじみが助けてくれたからです」
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