終わりなき関係

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「それなら僕、死なないし。深亜がどちらも【選ばない】なんてことして、死んだりもしないし。榛人だって事故に遭わずに済むでしょ? 思いついてみれば、簡単なことじゃん! なんで今まで思いつかなかったんだろ。 よし、今度はそれで行こう!」 「いや、待て……」 榛人の制止も聞かず、玲音が意気込んで懐中時計のネジを巻く。 消え行く身体、薄れ行く記憶……。 時間を遡る現象特有の気持ちの悪さを抱えながら、榛人はつぶやく。 「いや、それは、俺が三人の生活に堪えられなくて……」 自殺するヤツだ、と、訴えた榛人の声は、当然ながら誰も聞く者はなかった。 時計の針は、また逆に回り始め──そして、三人は同じ時間軸を繰り返すのであった。       ── END ──
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