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決断
半月後の火曜日。
有給休暇を取って、俺は時空管理局に向かった。
先週末には実家へ帰っている。
突然帰省した息子に驚いていたが歓迎してくれた。
久しぶりに一泊したが、兄姉とは会えなかった。事情を説明できないから仕方ない。
「寺竹管理官と会いたいのですが」
予約してないが、彼女は面会に応じてくれるだろうという確信があった。
俺の予想どおり、寺竹管理官が現れた。
「決心したんですね」
彼女の確認に頷いた。
非常識な決断と分かっていても、彼女に会いたかった。
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