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時空間の接触の終わりの合図だ。
祝祭が終わったような溜息が車内を覆い、普段の空気に戻ったのに、俺だけが落ちつかなかった。
なぜ、彼女は俺を見つめたのか。
真剣に俺を探す視線が心に浮かぶ。
(ちょっと可愛かったな)
可愛い容姿の女性が自分を探していたという事実は、彼女を好ましく感じさせる。
(来週も乗るか)
会社に向かいながら、面倒だった早出を続けようと思っていた。
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