第3章 どうしてこうなった

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『私もまだすべてに目を通したわけじゃないのであれですけど、細々とした内容が多いんじゃないかと思います。少なくとも、抜本的に何かを変えるということはないでしょう』 「そうですか。それならちょっと安心しました。楽しみにしてますね」 『では、少々お待ちくださいね。ゲラを送付する際に別に書面を用意しますが、こちらはだいたい二週間くらいをめどに進めてもらえればと思います』 「わかりました。じゃあ、イラストと共に届いたらすぐに確認して連絡しますね」  こうして、無駄話はほとんどなく電話は終わった。  短い時間の中でいろいろなものが動いたものだ。もう少し小出しにしてもらいたい気もする。  何はともあれ、次はいよいよ原稿を精査することになるのだ。  イラストと違って悠人ががんばれるところだから、次の二週間は本当に大事にしたい。
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