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沖縄旅行(一)
沖縄旅行のプランは沙莉のリクエストを聞きながら立ててみた。四泊五日の旅行で二日間は離島、二日間は沖縄本島で過ごすプランだ。朝が早いので、前日は、空港近くのホテルで一泊することにした。
勿論、調教もたっぷりとしたい。予てから沙莉の要望で麻縄で縛られたいというのもようやく叶えてやれそうだ。麻縄の跡は大体は風呂に浸かり血行をよくすれば直ぐに消えるが、擦過傷のようになった場合は数日消えない場合がある。旅行中なら少し位は問題無いだろう。
あとの問題はパパラッチだ。前回のスクープに味をしめて狙っている連中が沢山いるはずだ。あの時は美羽の作戦で上手くいったが、私のような親父とのスクープは致命的なダメージになってしまう。密会出来るホテルも限定し、美羽にも協力して貰って上手く躱せてるが、昼間は危険だ。
マイナーな空港でLCC機が安全かもしれない。新幹線で神戸に行き、神戸空港からLCC機で宮古島というルートを沙莉と検討してみたが、時間が勿体ないしスケジュール的にも無理がある。離島で合流というのは絶対嫌だという。中々、難しいが当初の予定通り、空港近くのホテルに前泊し、保安検査場まではバラバラに行動することにした。
ホテルの手配も、調教をする事を考慮すると大型のリゾートホテルはリスクが高い。コンドミニアムタイプも声が漏れるとヤバい。
一棟貸しの物件を探すと、他の民家から離れサトウキビ畑に囲まれた物件があった。旧家をリノベーションした平屋で、柱や梁もあり風呂も広い、調教には持って来いの物件だ。ここに二泊することにした。
沖縄本島はヴィラタイプのリゾートホテルにした。ホテル内に高級なレストランもあり、使い勝手も良さそうだ。ここに一泊する。
最後の一泊は利便性を兼ねて那覇市内のホテルにした。
沙莉がギリギリまで沖縄に居たいというので、夜に空港で解散することにした。美羽が迎えに来てくれる予定だ。
楽しみたいアクティビティや観光、食事を毎日沙莉とやり取りしながら、スケジュールを組んでいく。まるで、これから新婚旅行へと向かうような気分だ。日が近づくにつれ気持ちも高揚していく。
ちょっと待てよ!調教道具はどうする?空港の検査で引っかかると困る。色々と調べてみると民間の宅配便が一番検査が緩い。但し、船便に回される可能性があるというので、大きな古いスーツケースに詰めて10日前に送り、現地で受け取るように段取りを組んだ。
温泉旅行でも調教したが、ロープとローター位しか持って行けなかったから、今回はちょっとしたチャレンジだ。
アクアリウム菰田の魚達の世話は、インターンシップに来たいと要望している大学の水産学部の学生たちにお願いすることにした。前もって二日ほどレクチャーをすれば十分だろう。
色々と準備しているうちに旅行前日になった。沙莉からLINUが届く。「髪切りました!小学校以来、ショートにしたことないんで、どうですか?」あんなに大切にしてた胸までの髪を切ったのは驚いたが、肩にかかる位のナチュラルウェーブのショートヘアは大人っぽく今の沙莉にはすごく似合ってた。
「すごく似合ってる!正に女優だね!○紀様みたい!」「やったぁ~!○紀様は今度の映画で共演しますよ!バラエティ番組でご一緒してから仲良くして貰ってますし。サイン貰えますけど要ります?」「うーん、中山沙莉のサインのほうが欲しいかな。」「あっ、御主人様にサイン渡してなかったぁ!ごめんなさい!」
空港近くのホテルに先にチェックインして沙莉を待つことにした。もう夜の十時だがまだ来ない。仕事が押しているのか、何かトラブルでもと心配になるが、きっと大丈夫だ。落ち着いて待とう。
コンコン♪ドアがノックされた。「じゃ〜ん!」鍵を開けたドアから入って来たのは美羽だった。続いて美羽が開けたドアから大きなスーツケースを引きずった沙莉が入って来た。
「美羽、ありがとう!留守をお願いね!」「は〜い!お邪魔しました〜!」早々と美羽は帰っていった。
「御主人様、会いたかった。」涙目の沙莉を抱き締めた。唇を重ねて、ベッドへと押し倒す。「あの…明日朝早いですよ?」「そうだな。焦ることないか。」「宜しければ、お口でも。」「いや、今日は早く寝ようか。疲れただろう。」
翌朝、六時に起きて朝食を摂り七時に沙莉を出発させて、十五分遅れて私も空港へと向かった。空港のチェックインカウンターに並ぶ沙莉を見ながら、手続きを進めて、保安検査場を越えた。大きなサングラスとピンクのキャップを被った沙莉が走って来て抱きついた。
「おいおい、こんなとこ撮られたら大変だぞ!」「こんな朝早い便にそんな人いませんよ!」サングラスと帽子は島に着くまで外さないように言った。でも、保安検査場では外したはず。誰かにバレていないだろうか?少しだけ不安がよぎった。
キャッ、キャッと騒ぐ沙莉はまるで少女のようだ。「令和のアフロディーテ」と謳われても中身はまだ二十五歳、まだ大人の入口にいるのが可愛らしい。
機内で座席に着くと、もう邪魔だからとサングラスと帽子を外してしまった。LCC機の中で撮影されることは、まず無いだろうが、周囲でヒソヒソと話す声と視線を感じる。再び沙莉にサングラスと帽子を着けさせた。
「間もなく当163便は着陸体制へと入ります。皆様、今一度シートベルトを…。」沙莉も私もすっかり寝入っていた。機内の窓から海が見える。「うわぁ、綺麗!」「沖縄ロケとかは無いのか?」「一応、日焼けNGにしてるんで、無いかなぁ…。」「そのスタイルでグラビアとか出さないのは罪だねぇ。」「オファーは多いんですけど、方向がそっちに行っちゃうんで、暫くはしたくないです。」「御主人様!見て見て!大きい船!」ここから着陸まで、機内からの景色を見てははしゃぎ続けていた。
空港からレンタカー会社の送迎車に乗り、レンタカーを借りた。まずは島の名物のそばを食べに行く、並んだ割には大して美味いことはなかったが、観光客目当ての店はどこもこんなものだろう。
宅配便のセンターに寄って、調教道具の入ったスーツケースを受け取る。車はもう荷物でパンパンだ。「え〜?全部持って来たの?」「新しいのも入ってるよ!」「あ、麻縄も?」「今回の調教は覚悟しろよぉ!」「えっ、やだぁ~!」助手席に座る沙莉の顔が赤く染まる。
宿にチェックインする。サトウキビ畑に囲まれていて少し迷ったが、無事に到着した。
宿帳にサインすると、中を案内してくれた。昔の沖縄の旧家らしく。所々に鄙びた感じがあって良い雰囲気だ。梁と柱がしっかりしているから吊りも出来そうだ。風呂場も広い、洗濯ロープをかける金具にイルリガードル浣腸のタンクが掛けられる。ベッドルームはダブルベッドが二台。ダイニングには三口のIHクッキングヒーター、オーブンレンジ、食洗機まで完備されている。大型冷蔵庫内の調味料は好きに使える。他にバーベキューセットや海遊びに使える物、テーブルゲームも置いてある。
「さあ、何から始めようか?」「御主人様、海に行きたい!」宿から車で十分ほど走ったところに穴場のビーチがあるようだ。一番南側に白亜のホテルがあり、そこから1km位北側にビーチがある。所々に大きな岩場があり、何箇所にも区切られているようにグーグルマップでは見える。島の東側にあるから夕陽は見えない。その分、夕方なら人は少ない。
「御主人様、どの水着がいいですか?」ダブルベッドの上に三着の水着を並べた。「今日は、夕方からだからこれにしなさい!」温泉旅行で着せた面積が僅かしかない白い極小のビキニを置いた。
「えーっ、人が居たら…。」「今日だけだ。ちゃんと出来たら、明日の朝から夕方まで沙莉の好きなようにしていいぞ!」「えーっ、どうしよう。」
目印である三台並んだ自販機の角を左折し、サトウキビ畑と放置されたようなバナナ畑を抜けると車が三〜四台停められる駐車場に出る。先行者は一台だけだ。
駐車場から細い道を抜けると砂浜になっている。右手にある白亜のホテルまで繋がっていて、大きめのレジャーシートが敷かれてあった。海で遊ぶ若い男女の人影があった。男女二人ずつのようだ。
左手にある大きな岩場を海と反対側に迂回すると前方を同じような岩場に囲まれた小さなビーチがある。「きゃぁー!きれいー!」真っ青なビーチは透明度も高く美しい。
Tシャツとデニムの短パンを慌てて脱いで海へと走って行った。極小ビキニしか着けてないことなど、忘れているようだ。「御主人様〜!早くー!」遠浅の海は思ったよりも温かい。
胸元まで浸かったところで、沙莉が抱きついてきた。「御主人様、連れて来てくれてありがとうございます。」沙莉と唇を重ねる。
「あっちに、すごい人いる!」男性の声が聞こえる。「多分、外人よ〜!あんなスタイルの人居ないから!」女性の声が聞こえる。
これには、一瞬緊張した沙莉も笑った。こちらに来たらどうしたものかと思ったが、四人の男女は早々と帰っていった。
辺りが少し暗くなってきた。ビーチで沙莉のビキニの紐を解く。「あっ、嫌。」「もう、誰もいない。水着は要らないだろ!」「は、恥ずかしいよぉ…。」グラドル顔負けの肢体が露出する。
「もう、御主人様も!」私の海パンをずりおろした。目の前のペニスをペロッと舐めて悪戯する。「あん、しょっぱい!」海に入って浅場で泳いだ。
「今晩、ご調教ですか?」「いや、今日はゆっくりして疲れを抜こう。明日、ガッツリやるぞ!」「はいっ。あの…えっちは…。」「今からやろうか?」「ええー?ここで?」
レジャーシートを敷いた上に寝転がった。
「尻をこっちへ向けて跨がれ。」女性上位のシックスナインになった。「アンっ、んんん…。 」沙莉のピンク色のラビアにむしゃぶりつく。「シャワー、浴びてないのに…。」「海入ったら同じだろ。」海で冷えたペニスが沙莉の温かい口中へと包まれる。「ん、しょっぱいなぁ。」「やだぁ、あははは…。」海水に浸かっていたせいかかなりしょっぱい味がする。
「もう、頂いても?」「いいぞ!好きなように味わえ。」溜まっていた何かをぶつけるようにいつもより激しく沙莉が腰を振る。
「おいおい、そんなに激しいとすぐに…。」「御主人様、来て!アアアッ、中に来て!」
宿でシャワーを浴びてから繁華街にある民謡居酒屋へと向かう。18時と20時の入れ替え制で20時の予約に間に合った。沙莉はサングラスから大きな丸いフレームの伊達眼鏡に変わっている。あまり目立たないようにモスグリーン色のノースリーブでタイトな膝丈のワンピースを着ているのだが、細い身体に不釣り合いな丸く大きなバスト、括れたウェスト、大きくはないが形のきれいな尻、すらりと伸びた長い脚。
男女問わず店内からの視線が集中する。「あれ、芸能人じゃない?」「グラドルかなぁ?」「ハーフ?」「めちゃめちゃきれい!」色んな声が聞こえてくる。着飾らなくともこれだけのオーラを放っているのだ。こればかりはどうしようもない。
「かんぱ〜い!」オリオンビールで乾杯し、ウチナー料理を摘む。「ん〜、最高!」ジョッキ二杯開けて、泡盛古酒のロックを呑み始めた頃に演奏が始まった。髪を後ろでまとめた小柄な女性が三線を弾き歌う、ギターと小太鼓の男性がコーラスと囃子を務める。店のスタッフが先導して客が列になって踊りながら店内を巡る。沙莉も最初は遠慮していたが、「そこのきれいなお姉さん!踊りましょ!」と歌い手の女性に手を引かれて列に加わった。
「はぁー、汗かいちゃった!私、こういうの苦手なのに…。」以前のように人見知りしなくなったが、まだ緊張するようだ。
「ビールください!二つ!」
今夜は長くなりそうだ。
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