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4F
「お客様、4階、巨大迷路フロアでございます」
エレベーターガールの声で意識を取り戻す。体を起こし目を凝らすも、高い壁がそびえ立つだけでゴールは見当たらない。
俺は外へ出るのを躊躇った。3階から一気に難易度が上がったからだ。ゾンビフロアはなんとか逃げ切れたが、今度はどんな罠が待ち受けているかわからない。操作パネルには1から5までのボタンが存在している。恐らく5階までクリアしないと脱出できないのだろう。
仕方なく荒野に足を踏み出すと、エレベーターは消失した。違う場所に移動したようだ。迷路のゴールに設置されたのかもしれない。
「早くいこうよ!」
俺は足を引きずるようにして奏音を追いかけた。
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