2023年・12月31日(日)

1/1
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/42ページ

2023年・12月31日(日)

2024年から日記を書いてみるとか言ってたくせに2023年ラストの話しを1番初めに書くっておかしいよなぁとか思いながらも書いたのは書かなくてはならない2023年で1番大変な事が起こったからだ。 山田家は両親と私と弟2人の5人家族なのですが兄弟は皆とっくに成人してて弟2人は家を出てるので大晦日はほぼ両親と私の3人しか家に居ないため、正月のためのしめ縄とか玄関に飾る花とか食い物とか買いに行くのは必ずこの3人が毎年担当してるし 買いに行くのは決まってコストコかドンキなので今年も朝8時から車で行って来た。 30日の夜から「明日は寿司買わなきゃないんだ、寿司寿司!あと酒だ、酒酒!」と寿司と酒の事しか口に出してなかった父は31日の大晦日の朝っぱらも「今日は寿司買わなきゃないんだ、寿司寿司!あと酒だ、酒酒!」と昨晩と同じ事を言ってたためコストコに到着して真っ先に寿司に向かって走ってった。 途中 バカでかい買い物カートを私に預けて母も離脱しどっかに消えてったと思ったらにこやかな顔してこっちはアボカドとオレンジとパンを持って来た。 どれだけ食うんだろうと静かに思ってた矢先、寿司をカートに入れまたどっかに居なくなった父は言ってた酒と一緒に予定になかったバウムクーヘン16個入りと大人数で食べる用のポテトチップスを3袋くらい持って戻って来て、いつの間にかまた居なくなってた母は今度は豚肉とひき肉を両手に抱えて戻って来た。 最初に言っておくがうちは5人家族だがお相撲さんは誰も居ない。いくら正月だからって誰がこんなに食うんだろうと思ってしまったが両親2人が満足そうな顔してるからまぁ良いかと思って文句を言うのはやめといた。  その後ドンキに行き洗剤やらまたお菓子だなんだって色々買って、カゴに入っていたのはほとんど父が自分が食べたくてポイポイ入れたやつだったのに会計をした時に1万円を超えてたのを知って「ドンキで1万って誰こんなにカゴに入れたんだよ!?」と文句言ってた。あんまり煩いから一瞬「お前だよ」と言い返そうかと思ったが父と会話すると面倒なので無視をした。ちなみにコストコでは3万近い買い物になってたらしい。この時も父は会計をした時に「コストコで3万っていくら大晦日だからって気合い入れて買い過ぎだろ!?誰こんなにカゴに入れたんだよ!?」とわぁわぁ騒いでいたがカゴに入ってたほぼほぼの物は父のだったのでこの時も「お前だよ」と思ったが面倒なので無視をした。  その後、夕飯に寿司を食べると決めてコストコで寿司を買ったのに父が昼飯も寿司が食いたいと言い出したので途中で魚べいに行く事になった。 魚べいに行ったわけで居酒屋に行ったわけじゃないのに父はイカの寿司をつまみに生ビール大を2杯も飲み1人で勝手に早々良い感じにポヤポヤし始めた。酒を飲まない私と母は目の前でへらへら笑いながら他のネタに目も触れずイカの寿司とガリばかり食べ続けてる父を無視してマグロだサーモンだと色々食べていた。 するとタッチパネルでイカの寿司を注文していた父が「あっ、やべ!」と言い出した。「どうしたの?」と母が聞くとイカの寿司と間違えて たくあん巻きを注文してしまったと言い出した。真っ白なイカと真っ黄色なたくあんじゃ随分違うからどうやって間違えたのかさっぱり分からないが注文してしまったのなら食うしかないだろと母に怒られ父は渋々たくあん巻きが届くのを大人しく待っていた。 しかし何でなのかたくあん巻き1つ頼んだだけのはずなのにさっぱりたくあん巻きが新幹線のトレーで運ばれて来ない。店だってそんなに混んでるわけじゃないから注文したものはすぐ来るはずなのにたくあん巻きが届くのを待ってるうちにあっという間に15分経っていた。 もしかして今我が家と同じ時間帯に魚べいに食べに来てる指で数えられる人数のお客さん達は皆たくあん巻きを頼んだわけじゃあるまいなんて事を考え始めた頃タッチパネルが点滅しようやく新幹線のトレーが走って来た。 やっと来たかと安堵するなり我々は新幹線のトレーに乗っていた物を見て揃って目を丸くし固まった。何故なら父はたくあん巻きを頼んだと言っていたのに運ばれて来たのはご丁寧に黄色い新幹線の2段重ねのアニマル柄の箱型の入れ物に入った“SUSHI LOVE”と書かれたキッズセットだったからだ。 「えっ何これぇ!?俺こんなの頼んでないよ!?」と父が騒ぐので注文履歴を確認するとたくあん巻きと一緒にしっかり注文されてあった。お前頼んでんじゃねぇかと思ったがこの時も酔っ払いを相手するのは面倒なので無視する事にして父の相手は全て母に任せる事にして寿司を食べ続けた。 帰りにそのキッズセットを誰が持って帰るかと言う話しになり注文したのはお前だろと言う事で父が脇に挟んで持って帰る事になった。しかし父はキッズセットを持ってるのが恥ずかしかったからか我が家にちびっ子なんて1人も居ないのに「さっ、家で待ってる孫に持ってってやるか!」と言ってキッズセットを運んでいた。急に何言ってんだこいつ?と思ったし、そんな事言ったら周りで聞いてた人達に大人が皆出払った家でちっちゃい子供1人だけ留守番させてこいつら何悠々と寿司食ってんだ!?酷い奴らだな!さっさと家帰れ馬鹿野郎っ!!って思われちゃうからそう言う事言うのやめてくれって思った。  その日の夜、2番目の弟が正月休みで実家に帰って来た。しかし飛行機が雪のために遅れが出たため弟が帰って来たのは夜中の11時近くだった。そしてその後また父は弟と共に寿司を食べながら酒を飲み酔っ払ってなんか1人でにこにこ喋り続け、挙句母の事をデブリンと呼び始め母に怒られていた。 とんでもない大晦日だった。
/42ページ

最初のコメントを投稿しよう!