野獣に狙われ堕ちてゆく

1/33
47人が本棚に入れています
本棚に追加
/33ページ
何がどうしてこうなったのだろう。 エヴァーリス王国の王子である私は今、二十歳の誕生日を迎えた夜自室のベッドの上で裸で押し倒されている。 民からの信頼も厚く人柄も良い父様はこの国の国王で、私はその一人息子。誕生日の宴の席である人物に酒を勧められ言われるがまま飲んでいて意識が飛んでしまい、今に至るのだが… 白を基調とした部屋で、金の装飾の施された暖炉や天蓋付きベッドもある部屋で、初対面の男の人の下で裸になってしまっているのだ。 相手は焦げ茶の髪に綺麗な青い瞳で、顎髭を生やして筋肉質な体でベッドには腰に下げられていた剣が立てかけられている。この目の前の男は父様曰く世界最強の男との事で、私の誕生日の宴に招待したとの事でこの男に言われるがまま人生初のワインを沢山飲んでしまったのだ。 「やっぱり傷一つねぇな…」 「んっ…」 身体をするりと撫でられ、火照った体が反応してしまう。使用人のメイドや執事に身体を触られる事は今までもあったが、こんな触られ方されたことが無い。 今まで知識としてこういう事は知っている。夫婦である男女が子を作る為にする行為で、それ以外は不貞行為だと教えられた。 「経験は?」 「何の…ですか…」 「セックスの経験に決まってんだろ?」 「セッ…!?わ、私にはまだ恋人も居ません…」 私の答えに満足したのか、舌なめずりをしたかと思えば指を舐めて私の片足を自分の肩にかけたかと思えば秘肛をゆっくり撫でてきた。
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!