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逃亡
とある日曜の午後、ポカポカ陽気の中テラスで
ノートPCに大学のレポートを打ち込みながら
コーヒーを啜っていたら、突然隣の席に
20代半ば位と思われる長身の男性が座った。
「匿ってくれ」少し震える声で囁いた。
「誰かに追われてるんですか?」
「2〜3日前から鋭い視線を感じていたんたが、
今日は朝からずっと気配を感じている。」
怯えた目で僕に訴える。
「警察には相談したんですか?」
「実害が無いから取り合ってくれないだろう?」
さもありなん。
「1ヶ月前位に足を切断された遺体が発見された
猟奇的殺人、君は知っているかい?」
(あ、そんな事件あっな。)
僕は頷いた。
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